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ままペンシルの職場訪問!(第七話)

2019年11月 「ちょこっとお邪魔します♪」第7話

 情報発信チームのままペンシル、
武蔵野大学で新型ユニバーサルタクシー「エスクァイア」を使った演習にお邪魔してきました。
三幸自動車 社員による ユニバーサルデザインタクシーの説明

 武蔵野大学での青空教室は、今年で13年目を迎えます。
障がい福祉を中心に学ぶ学生と社会福祉を学ぶ学生たち、3つのゼミ29名が同時にユニバーサルタクシーを体験する授業です。身体が不自由な方の介助や相談を行うソーシャルワーカーを目指して勉強していたり、様々な人が幸せに暮らせる共生社会について学んでいる学生達、大学1年生から自主参加の4年生までが参加しました。
武蔵野大学 三幸自動車 授業中

はじめは、町田社長による講義から。

移動支援が必要な人へ
西東京市では65歳以上の高齢者が48,470人、75歳以上の超高齢者が26,091人(11月1日時点)で、近い将来やってくる超高齢化社会は必須課題となっています。高齢者にとっては、買い物や通院に使うバスなど、公共交通機関が欠かせませんが、バス停までが遠かったり、不便を感じる方も多いそうです。そこに地域密着のタクシーが入る、西東京市との「移動支援の実証実験」や、東京都労働産業局の「アクセシブル・ツーリズム推進事業」、日本全国でも基準となりつつある「SDGs(持続可能な開発・環境の目標)」にも触れ、身体の不自由だけでなく、目の前にいるその人の要望や課題を意識してほしいと、町田社長は話されました。

授業に参加した熊田博喜教授(社会福祉学科長)も「高齢者の方が暮らしやすい移動手段としてはもちろん大切ですが、いろいろな人が楽しく暮らせる地域になるにはどうしたらいいかという点では、高齢者だけ・障がい者だけという区切りはない。介護する人や家族それぞれの立場にとって良い社会・町になることを考えてほしい」と話されていました。


昨年の青空教室では、「車いすごと乗れる」という便利さと、そのタクシーの乗り降りで、どう介助するかが主題となりました。ロンドンタクシーのような形の「ジャパンタクシー」は、車いすに乗ったままでの乗り降りができ、操作に慣れると10分程度で出発できるそうです。スロープを登り、車いすを固定してシートベルトを締めるだけ。その簡単さに「介助される側も、通院や買い物など近場への移動に気兼ねなく使える」と学生や先生からも驚きと期待の声がありました。

7人乗れるタクシー
今回登場した「エスクァイア」は7人乗りの大型ワンボックスカーです。
大型というと、車高が高くて車いすの人や足・身体の不自由な人には乗り辛いと思われる方も多いかもしれません。この車両は、助手席のシートが電動で回転しながら下がってくるので、車いすとほぼ同じ高さでシートに移動できます。シートにはステップがあり、そこに足を乗せて座れば、そのまま自動操縦で元の位置に戻ります。少し背もたれが下がって頭をぶつけないように動くなど、細やかな気配りに、体験授業に参加していた学生から「これぞ、日本のおもてなし!」とのコメントも飛び出しました。
電動回転椅子
車いすごと乗れる車両は、後部座席になるため景色を存分に楽しめなかったり、長時間のドライブの場合お尻や体が痛くなりやすいそうです。エスクァイアは、助手席シートに移動することで、その点がすっかりクリアされています。

乗る人の気持ちも一緒に運ぶ

「あと5センチで足が着きますよ」「そろそろ止まりますよ」など、町田社長とドライバーの小泉さんから、声かけや話すときの目線の高さなどの気遣いをアドバイス。

 座席に座るときは、ドライバーや介助者の助けを借りて移動しますが、その後は電動で上昇し、視界が開ける助手席まで45秒。「車いすから移って座ると、あとは普通の車に乗っている感じでした」と話す学生も。さらに「座り心地が車いすより良いから、おすすめ」「高齢者だけでなく障がい者も同じように、移動支援や介助が必要だとわかりました」との声もありました。
安全や効率だけでなく、ご本人の気持ちやプライドも考えるという点が、学生たちの気づきになったようです。

 ユニバーサルタクシーの利用を支えているのが、三幸自動車の取り組みやドライバーさんたちの経験や学び、気持ちによるもの。その一例も紹介されました。
●介助が必要な方の「顧客台帳」 お客様の障害や不便を感じる特徴などを記録し、できるだけ適切な車種で配車。
●ヘルパー資格やそれに相当する知識を有したドライバー 車への乗り降り、運転時に気を付けること、降りた後の移動まで考えて気配り。「車を降りて病院に入るのに、階段がある」という場合は、階段の上までお連れするそうです。
●ご本人の「自分で動きたい」という気持ちやプライドを大切に。

この電動シートに乗車できます

 講座の最後に、車いすとユニバーサルタクシーの体験を終えた学生たちに、町田社長から学生たちへメッセージが送られました。信託銀行に勤務していた当時、海外赴任でなく家業である三幸自動車を継ぐことを選んだ町田さん。「僕の代わりに海外赴任できる人はいる。だから自分にしかできないことを、人のためにすると決めたんです」と人生のターニングポイントを披露。目の前の人の困りごとを解決したり助けることで、社会的な絆も経済も成り立っていくという思いを託しました。
身体だけでなく、心のバリアフリーを目指して、学生たちも様々な気づきがあったのではないでしょうか。今後の皆さんの姿勢に期待したくなる授業となりました。