4万世帯に社員募集の共同チラシ 地元工務店と連携
2018年09月03日
4万世帯に社員募集の共同チラシ
三幸自動車「地元密着」で地元工務店と連携
【東京】西東京市の三幸自動車(町田栄一郎社長)が、市内の工務店と正社員募集活動で連携、17日から両者の事業内容、採用条件などを均等に紹介したチラシの配布を始めた。約1ヶ月をかけて4万世帯に配布する。
印刷や配布に係る経費をなどを折半するため「(採用に係る経費も)単独で行うより割安で済むほか、双方の会社が補完し合うことで、地元に対する信用力がアップする」(町田氏)としている。タクシー会社が求人活動で異業種と連携するケースは珍しく、全国でも初の取り組みではないかとする。
連携にポイントは、両者が「地元密着企業」であることだ。三幸自動車は、オーダーメイドツアーや介護分野などを通じて地元の足を訴求、連携相手の「岡庭建設」は西東京市内で住宅建設から販売まで一貫して手がけており、社員の半数以上が地元出身だという。
三幸自動車は乗務員、岡庭建設は設計、デザイナー、社員大工、不動産営業など6つの職種で募集。チラシ掲載に当たって給料などの諸条件もほぼ統一、いずれの職種を選ぶにしろ雇用条件で差が生じないように両者で話し合い「子育て中だから子供の近くにいたい」「介護のため家の近くで働きたい」などのメリットを示し、「地元ではたらうていませんか」と訴えている。
チラシはA4サイズ、裏表カラー、裏面に両者社長がイラストで登場し、町田社長は、「ユニバーサルタクシーのい社会的意義にいち早く着目、人材育成とともに高齢化社会が進んでいく中、お客様にご満足頂ける質の高いサービスを提供するために幅広くドライバーを募集することにしました」などとアピールしている。(石貝)