2019年6月18日

高齢者タクシー運送実験

西東京市　商業施設への足　確保

（写真右より、西東京市丸山市長、三幸自動車町田社長、金子公生さん）
高齢者　タクシー運送実験　西東京市　商業施設への足確保

　西東京市は１７日、道路が狭く路線バスやコミュニティバスが走行できない市内の一部地域で、タクシーでお年寄りや妊娠している女性らを商業施設などに運ぶ実証実験を始めた。
　対象地域は、西武新宿線田無ー西武柳沢駅間の南側にある向台町、南町、柳沢の一部。市によると、道路幅が４メートルほどでバスが通れず、最寄りのバス停までの距離も遠いため、買い物などの足の確保が課題となっていた。
　実験はこれらの地域と田無駅、西武柳沢駅を結ぶ３ルートで週２日実施。市と協定を結んだ市内２つのタクシー事業者（三幸自動車他１社）が午前、午後の計４時間、ルートを約１５分間隔で往復する。対象は６５歳以上の高齢者や妊婦、３歳未満の子どもがいる世帯の３５００人で、１台最大４人まで乗車できる。利用料金は１人１５０～３００円で、事前に利用者カードの取得を申請する。
　実験初日に利用した金子公生さん（７５）は「暑い時期の買い物にとても助かる」と満足そうだった。実験は９月２８日まで。